2003年11月15日

(別館から)
火を直接受ける部品の中で、ちょうど良い温度に暖まらないといけない部品がプラグだよ。何たって、火もとだからね。熱すぎても冷たすぎてもいけないんだ。

ちょっと脱線するけど、冷たいと何でだめか説明するよ。

プラグは火花で火をつけるところだから冷え過ぎてはだめなんだ。
火花の温度でたまったカーボンを燃やしてるんだよ。冷たいと電極の間にカーボンが溜まってくるから、火花が飛ばなくなっちゃうんだ。

でも、熱くなり過ぎても熔けちゃうよ。だから調整する必要があるんだ。どのメーカーのモノでも形で工夫して、冷えやすさ熱価によって番号が振られていて調整できるようになってるよ。

組み付けるときにも熱価が変わっちゃうことがあるよ。

締め込む時にネジ山のかじり防止のケミカルを塗ると放熱性が高まって、温度が下がりやすくなって、熱価が高温用にちょっとだけずれるよ。えっと、その分冷えやすくなって、カーボンが付きやすくなるからきおつけてね。焼けすぎで溶けちゃうよりはずっと良いけどね。

電極をイリジウムなど、熱に強い材料に変えたものもあるの知ってるよね。カーボンがつく温度と溶ける温度の間が広いから、熱価の対応幅が広くなってるよ。溶ける心配が少ないから、電極もぎりぎりまで細くして、より強い火花が飛ぶようになっているよね。

えっと、プラグはこんな感じかな。
次はシリンダヘッドだよ。

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