(別館から)
SRのエンジン、補修の続報です。まずは各部の観察と処理について。
続きを見る »
« 続きを隠す ヘッド回りのパートごとのメモ。
■バルブ回り
前回、かなり気合い入れて鏡面にまで磨き込みましたが、見事にカーボンにやられてました。
バルブフェースはかなりゴミか見込んでました。カーボンびっちりな上にファンネルだからね〜。
あたりが広すぎなので、すりあわせ前にドリルでくわえて、ドリメル付けって当たり面を狭くします。
ついでに、固着したカーボンも除去。なんだか、バルブ表面にスパイラル状削り跡がついたけど、おもしろいのでそのまんま。
乾いていたので、オイル下がりは無いと判断。
■バルブスプリング回り
オーバーのチタンリテーナーやヨシムラのバルブスプリングも全く異常なし。チタン、丈夫じゃない。
■ロッカーアーム
前回、1割ほど削り104gから94g程度にしたロッカーアームの状態が心配でしたが、全然平気でした。もっといけるかも。タペットアジャストスクリューはさすがに削れてたので交換。
■カム
前回入れた、ヨシムラst2です。
若干カムの吸気側の山にかじったあとを発見。極初期型と違ってオイルラインが排気側のロッカーアームからきてる分、吸気側がつらくなったのかな?バルブもでかいし。スリ合わさっていた、ロッカーアームのスリッパー面は全然平気なのも不思議なんだけど。ちょっとだけ、バフして、そのまま使用。
■ポート
前回、段差取りと口径あわせのため拡大したポート、状態はまずまずでした。
吸気側、遊びで耐熱エポキシパテでポーティングしてたんだけど、燃焼室に近いところだけ、若干めくれてました。めくれたとこだけはぎ取って、ヤスリとドリメルで修正。
削りこんだバルブステムガイドも、ガタやゆがみ、ヒビなどは発見されず。
■タコメーターギヤ
電タコ想定して、ギヤごとはずしちゃいました。固着したケーブルの先はドリメルでぐりぐりして、何とか除去。ポッシュのふたでふさぎました。
■ピストン
前回、がんがん削って1割程度軽量化を計ったワイセコピストン。状態が心配でしたが、全くぴんぴんしてました。ヤスリで削りにくい、良く粘る良い材質だったもんな〜。今度はヨシムラに変更なので、しばらく置物です。
■そのほか
ベースガスケット、買い忘れに気がついて、古いモノを丁寧にはがし再使用。まずかったら、交換しなきゃ。実は、クランクケースのクラッチ側もちぎれちゃっていて発電機側も要交換なんだけど液体ガスケットでごまかしてます。
ヘッド回りを中心にした状態の確認はこんな感じでした。
« 続きを隠す
(別館から)
SRのエンジンをついに補修。クリアランスのせいで、猛烈にオイル上がりしてたんだよね。
続きを見る »
« 続きを隠す SRのエンジンのピストンを鍛造のワイセコから鋳造のヨシムラに交換。クリアランスをノーマルと同じに設定。ボーリングはスラクストン経由で近藤内燃機に。指定値の0.05mm確保。
重さなんかのラフな測定を一応。精密じゃないから注意してね。
■重さ:
ピストン単体:370g
ピストンピン:86g
ピストンリング:23g
全部で計ると478g
■リセスの深さ:
in側6mm out7.5mm
■ピストンピン外形:
直径:20mm、長さ:61mm、内径:12.1mm、テーパー部深さ:15mm、縁の厚さ:1.8mm
■トップとセカンドリング:
厚さ:1.2mm
幅:3.3mm
■オイルリング(重ねて):
厚さ:2.7mm
幅:2.7mm
噂では、ピストンリングがいいんだよって。
ピストン交換ついでに、ちょこちょこと、ヘッドの補修も。
ヘッドもピストンにもカーボンびっちり。オイルと圧縮上がって、ずれた点火時期をごまかすための濃いめのセッティングがまずいのかな。
下がりは起きてない模様。すすがついてるけど、きれいなバルブシャフト。
シリンダはそこそこきれい。もう数万キロ走ってるから、こんなもんでしょ。
タコメータギヤなんかも取っ払っおうと思ったら、なんとケーブルの折れた先が見事に固着。ルータとたがね使って大騒ぎに。なんとか、削り取り、開いた穴にふたを...あ、Oリングとクリップがないや。Oリングは在庫から適当なのを調達。クリップは...後で考えよう。
etc etc。続きは作業が終わってから。
« 続きを隠す