2003年12月10日

(別館から)
またもやスペシャルな液体円陣家至高さんから登場です。

イタリヤ向けに作られたアメリカ生まれのベースオイルに、フランス生まれのエッセンスを、日本の技術でブレンドした、バイク用のエンジンオイルです。まだ、じっくり使ってないけど、なんだかすごいのよ。

とってもスペシャルなので、ベースオイルの供給が安定しなくて、あるときだけ作れる受注生産らしいんだけど、すごいんだわ。

ビックシングルなSRとセローで使えるように作ってもらったんだけどね。いつもの円陣家さんのケミカルのように、すばらしく良く金属にまとわりつくケミカルで、ほとんど泡立ちがなく、とろ〜んってしてるんだけど、入れてみてびっくり。機械音が激減。熱がこもりにくいのか、油温が低下。SRで渋滞の都内を走ってもタンクのところで50度いかないのよ。(うちの子、ちょっと低すぎ??)
するする回るし、気持ちいいんだ。これが。

ちなみに粘度5W-45くらいだそうな。エンジン向けのCPOって感じかな。
添加剤は配合済みというか、ぎりぎりの量がブレンド段階で入ってるから混ぜちゃいけないんだってさ。あの感じだと必要ないけどね。

一番スペシャルな部分はベースオイルなんだって。某F1やさん向けに作られたベースオイルなんだって。そこから元油屋さんに発注があると製油所で生産が始まるそうな。そのチーム、マシンがピットに帰ってくるたびに全量交換してるから、ガソリンよりもオイル使ってるかも....すごい世界だ。

調合かえた、4輪用のものは日本のチームがレースでも使っているらしいよ。2輪用は市販が始まったばっかりで、いろんな車体でテスト中らしいんだけどね。4発、ツイン、シングル、どれでも具合、いいみたい。容量ぎりぎりで、滑りやすいセローのクラッチでもすべりもおきてないしね。

密閉性っていうのかな?オイルがシリンダとピストンの間にず〜っと入ってるから、首フリ少なくなるし、ピストンとシリンダの温度が安定しやすく放熱性がいいみたい。ちょっとだけ、燃えるらしいんだけどね。

チョーク引いたりセッティングがずれすぎなときの、ガソリン過多な状態で寒い中だらだら暖気してるとよくないそうな。まあ、ほかのオイルでもそうだけど、冷え切ってるときにガソリンがどんどん燃焼室に流れ込むとピストンとシリンダの隙間から、クランクケースに落ちていっちゃうからね。

どう?気になるでしょ。今のところ、モチュールよりも4CRよりもシントロンよりもいい感じ。

週末に高速走るから、上のテストはそのときするけど、とってもいい予感。
さてさてどうなることやら。

11:00